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「遙か凍土のカナン」を読んで

まいど。所長です。
おとといの晩からこっち、読書&飲んだくれモードでございます。
活字本は漫画よりも酒がすすむねえ♪


とあるシリーズ本を先日読み始め、ハマリ、本日まで3日かけて読破。
昨日はほぼ1日、読書に費やしてました。


その本はこちら。

 遙か凍土のカナン





全7巻。
お話は実際にあったことを下敷きとした歴史IFで、時期は日露戦争直後からスタート。
人殺しの才に溢れる元日本軍大尉と、コサックの公女とを中心とした冒険&ロマンス話。
5巻まではとても面白く読めました♪


面白いと感じたところ。
時代背景、その時代・その地域の人の考え方や生活、そういう点は非常に勉強して描いていると感じましたね。
例えば同じ日本(人)でも、100年も前だとこんなに考え方が違うのか、というのが伝わってきます。
異国人、異文化についてもそう。
1巻の船旅などは、そうした細かな配慮で描かれることで、生き生きと情景が浮かぶようでした。
旅、あるいはロマンスを主軸とした部分において、この作者はとてもうまくやっていたと思います。
5巻までは==)



・・・・・・残念なのは6巻と、完結の7巻。
4・5巻にもそうした欠点はあったのですが、ロマンス的魅力でカバーできていました。
それが6巻以降、ヒロインの退出で噴出した。
この作品における大きなテーマは、独立国、あるいは独立自治体の建立です。
それを描きたかったからこそこの作者はヒロインを退出させ、ロマンス的な描写に代えて建国的な描写に力を入れたと想像できます。
けれどそれは結果的に、この作品から大きな魅力を失わせただけ、と私には見えました。
繰り返しますがこの作者は、当時の時代背景や各地の文化について、かなり勉強していたと思います。
けれど統治、国や集団を治めることについて。
集団の維持や発展、外部との交渉といった政治的なこと。
内政・外政について

この点については、知識がまだまだ足りなかった、あるいは説得力が不足していたと思います。


国を創ろうとする主要メンバーには金があって、カリスマ(主人公)となれる人物がいて、カリスマに従う組織があり、優秀な補佐役がいる。
成功する要素は揃っているように思えます。
けれど集団を運営し発展させて国になってゆく、その描写にどうにもリアリティを感じない。
作者は歴史には詳しいけれど、政治学や都市学には疎そうだなあ、と。あと人間学。
人が集まることでなにが起こるのか、本当のところで分かってなさそう。
まあ、そういうことを陰ながら捌く役目として、優秀な補佐役を置いたのかもですが・・・・・・。
そうした部分を読者に説得するには、描写不十分ではないかと。
建国パートにリアリティを感じないのですよ。


忌憚なく言うなら、この作品を建国ものとして描くには、作者の実力が足りなかったと思えます。
歴史やロシア等の文化については、かなり勉強されていたようだし、登場人物も魅力的なので、ロマンスと冒険を主軸に置いたほうが面白くなったかと。
建国部分の描き方が軽い。悪い意味でゲーム的。もったいない。


ああでも本当に、5巻いや4巻までは寝食を忘れて没頭する面白さでした。
久しぶりに本にハマる感覚を思い出しましたよ。
それだけにもったいない。


まあでも、100点満点で80点はあげます。
4巻までなら95点。


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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 小説・文学

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sidetitle所長プロフィールsidetitle

通称「所長」。
2011年9月、副業として「せどり」を開始。
翌年、それまで勤めていた会社を辞めて独立。
年間収支は例年、数百万をキープ。
2015年度には年間収支1000万オーバーを達成。

 

2018年、セカンドビジネスとして訪問マッサージ事業をスタート。
が、成功の目処が立たず、半年で事業から撤退することに。

2019年はネット物販に注力し、資金増加を図ろうと考えてます。
sidetitle主な業務内容sidetitle
amazonにてネットショップ「藤川事務所」を運営。
本・CD・DVDのリサイクル業が主。
ほか新品を含め、ホビーや家電・食品など、ジャンルに拘らず幅広い商品を取り扱っている。
最も得意なジャンルはコミック。コミックせどりに関しては日本最強(自称)。
2015年度は年間収支1千万円を達成。
大阪在住。
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「ベイビーステップ」
著:勝木光

私が選ぶならこの一作。 頭も身体もフルに使って戦うタイプのスポーツ物主人公はとても珍しい。
主人公のエーちゃんの戦う姿勢に感動。
ただ【頑張る】のではなく、どう頑張ればいいのかのヒントがこの本にはあります。
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「WORLD END ECONOMiCA (ワールド エンド エコノミカ)」
著:支倉凍砂
イラスト:上月一式
全3巻。
舞台は近未来の月面都市。ジャンルはライトノベルには珍しい経済モノ。
面白いけど、内容はそれなりにしっかり経済系なので、読むほうにもある程度の知力体力あるいは根気が必要かもしれません。
株、大企業の不正、不動産ビジネスなどを軸にストーリーが進行します。
ラストの展開は涙無しには読めません。そして全ての話が見事にまとまっています。
挫折の場面も含め、こうでないといけないよな、と納得できます。
これを超える作品求む。
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「DEARDROPS with Cross the Future」
製作:OverDrive

リアル系バンドストーリー。メインストーリーは何度プレイしても空きのこない面白さ。
【本気】で生きる人の熱をビンビン感じる隠れた良作。
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